fc2ブログ

うどんこ病対策について 1

これまで、うどんこ病が発生しそうなので酸性水を散布しました等、よく書いていますが何故こんな事をするようになったかを書いてみたいと思います。

我が家でうどんこ病が発生し病害が拡大し易い草花・庭木は次のようになります。

1.ワイルドストロベリィ
2.ユウゼンギク
3.菊
4.サルスベリ
5.マサキ(斑入りと斑なしの2本)

うどんこ病が発生したサルスベリの葉
サルスベリのうどんこ病(主に枝先の新芽で発生しやすい)

今までの対策
1~3は地植えしているのもありますが、ほとんどが鉢物で小型。ですからいろいろな対応が可能。
1)陽がよく当たり、風通しの良い2階軒下に移動する。
2)こまめに葉水などで、葉の表面を洗い流す。(100倍程度の木酢液を使用することもあり)
3)スプレーやエアゾールタイプの農薬を使用。

4と5は地植えで樹高が2.5m以上もあるためスプレーヤーを使用し、液剤の農薬散布ぐらいしか方法はありませんでした。しかし初夏から真夏にゴーグルにマスク、長袖に帽子といった格好での散布はかなり周りの目が気になるし、なによりアレルギー体質の私にとってはかなりつらい作業でした。

しかし無農薬で、もしくは減農薬でうどんこ病対策ができればこんなにうれしいことはありません。
そこでうどんこ病を知ることから始めました。Wikipediaで調べてみました。


うどんこ病(うどんこびょう)は子嚢菌のウドンコカビ科の純活物寄生菌による植物病害の総称。ブドウ、麦類(コムギ、オオムギ)、野菜などの重要な病害である。葉や茎がうどんこをかけたように白くなる症状で、他の病害と容易に区別できる。最初1点から始まり、広がるとともに分生子を形成して離れた所にも感染する。ウドンコカビ科自体は高緯度の冷涼地帯に分布中心がある菌であるが、分生子が過湿環境であると給水のし過ぎで破裂しやすいこともあり、高温乾燥時に蔓延しやすい。冬になると有性生殖を行って黒い粒状での子実体(子嚢殻)を形成し、この形態で越冬するが、温暖地では有性生殖が起こりにくい傾向がある。後に子嚢殻の内部には子嚢と子嚢胞子を作る。子嚢殻の表面には、複雑な形の付属糸が生えており、これが分類の基準となる。と難しく述べられていますが、

要はカビであり単細胞微生物であるということ。
感染経路、繁殖条件などは詳しく書かれていないのでいろいろと調べてみると以下のようでした。


感染経路・繁殖条件
うどんこ病は風媒伝染病(胞子が風で飛ばされ、被害葉に着床・発芽)で、分生子(胞子の一種)が葉面着床後、摂氏20度、湿度100%付近で2~4時間で発芽する。6時間で付着器が形成され、この底部から侵入菌糸が伸び、酵素で葉面クチクラ層(保護層)と細胞壁を溶かしながら葉の表皮細胞中に侵入する。16~20時間で、吸器(寄生根)が形成される。菌糸は葉面上を拡がり、24時間以内に各所で吸器を形成する。
分生子の発芽最適温度は21度。10~26度の範囲で発芽可能だが、30度以上では発芽しない。湿度は97~99%が最適条件、ただし70%でも発芽は可能。菌糸の生育には18~25度が最適温度。しかし、うどんこ病は液体の水には弱く、特に分生子着床直後に、葉面が水で濡れると発芽困難になる。また、新しい胞子を飛散させるためには、27度、40~70%の条件が必要(GAMIさん感謝)。

総合すると、絶好の生育条件は、日中は温暖で曇り、夜間は冷え込み多湿の気候となる。
最適生育範囲(温度/湿度)
日中:
摂氏25~30度/40~70%(分生子の成熟・飛散の条件)
夜間:
摂氏18~26度/90~99%(分生子の形成・発芽・感染の条件)

私の住む地域では上記両条件を満たすのは5月上旬から6月下旬頃と9月中旬から10月中旬ころであり、たしかにこの頃よく発生している。
今まで近くの公園の生け垣での発生状況を見ながら予防に努めたりしてきたがこうやって病気の原因などを知ることによってより確かな予防に努められるのではと思うのである。
何事も勉強は大事ですね!!

本日はここまで

昨日の猛暑日になった気温が効いたのでしょうか?!

サルスベリの開花が始まりました。


今日のこよみ
日の出    04:54
日の入    19:12
月の出    23:08
月の入    12:01
正午月齢   22.3

にほんブログ村 花・園芸ブログ サボテンへ  にほんブログ村 花・園芸ブログ 多肉植物へ
記事が参考になったり、面白かったらボタンのクリックをお願いします。
あなたのクリックが励みになります!!!
プロフィール

comet

Author:comet
京都在住です。
サボテン、リトープスなどのメセン、草花から樹木までいろんな植物を栽培中です!培養液栽培などもおこなっています!!

最新記事
カテゴリ
最新コメント
リンク
カレンダー
04 | 2023/05 | 06
- 1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31 - - -
月別アーカイブ
フリーエリア