半分日陰と半日日陰
半分日陰と半日日陰はたいへんよく似た言葉ですが、意味は全く違います。前者は日陰の面積が半分つまり光量が半分、すなわち遮光率50%の事です。しかし後者は日照時間が半分ということで光量の事ではありません。ではよく使われている半日陰はどちらを指しているのでしょうか?
もちろん前者の半分日陰の意味で使うのが本来の使い方です。ところが最近後者の意味に解釈している人がおられるのではないでしょうか?

今年の夏の出来事です。姪が多肉に興味をもったようで、私にエケベリアは真夏は半日陰でいいんだよねと聞いてきました。その時驚いたのです。はんひかげと発音せず、はんにちかげと言ったからです。はんにちかげと読んでしまえば当然後者のような解釈になってしまいますよね!だから間違った使い方をされている人がおられるのかもしれません。でもそれは完全に間違いです。植物栽培にとって日照時間は長ければ長い方がいいのです(もちろん限度はあります)。大事なのは植物ごとに適正な遮光を行い日焼けしない光量にすることです。
日照時間について少し触れておきます。
京都の年間日照時間は1775時間、1日平均4.9時間です。
リトープスの聖地、群馬県桐生市の年間日照時間は2055時間、1日平均5.6時間です。
そしてリトープスの自生国、南アフリカの年間日照時間は3100時間、1日平均8.5時間です。(南アフリカ共和国は世界で最も日照時間の長い国の1つのようです)
リトープスはこのようにたいへん長い日照時間が得られる場所だからこそ、あのような頂面から光を取り込み、内部に持つ僅かの葉緑素で維持できる体に進化したのだと思います!
これからすると1年中陽当たりの良い場所に置いたとしても、京都の年間日照時間は南アフリカの57%程度しかありません。もし京都で5月初めから8月いっぱい半日日陰に置いた場合の年間日照時間を計算すると、1451時間になります。つまり南アフリカの47%にしかならないのです。実際には回りにある建物の影響などで40%を切る場合も多いのではないでしょうか?
植物の体の90%は水ですが、残り10%の9割は光合成によって作られる炭水化物等でできています。ですから光合成量が極端に不足するということは、植物の体を維持する事すらできなくなるのです。光合成量は光の強さと温度に比例しますので、多少の日照時間の不足は、光量を上げることや温度を上げることで補えますが、さすがに4割程度の日照時間ではどんなに頑張っても光合成量の不足になるのではないでしょうか?

昨日今日と大変強い風が吹いているので、乾燥で花弁が傷んできたみたいです。このまま終わってしまうかも?
今日のこよみ
日の出 06:36
日の入 16:49
月の出 19:01
月の入 08:31
正午月齢 16.6
もちろん前者の半分日陰の意味で使うのが本来の使い方です。ところが最近後者の意味に解釈している人がおられるのではないでしょうか?

今年の夏の出来事です。姪が多肉に興味をもったようで、私にエケベリアは真夏は半日陰でいいんだよねと聞いてきました。その時驚いたのです。はんひかげと発音せず、はんにちかげと言ったからです。はんにちかげと読んでしまえば当然後者のような解釈になってしまいますよね!だから間違った使い方をされている人がおられるのかもしれません。でもそれは完全に間違いです。植物栽培にとって日照時間は長ければ長い方がいいのです(もちろん限度はあります)。大事なのは植物ごとに適正な遮光を行い日焼けしない光量にすることです。
日照時間について少し触れておきます。
京都の年間日照時間は1775時間、1日平均4.9時間です。
リトープスの聖地、群馬県桐生市の年間日照時間は2055時間、1日平均5.6時間です。
そしてリトープスの自生国、南アフリカの年間日照時間は3100時間、1日平均8.5時間です。(南アフリカ共和国は世界で最も日照時間の長い国の1つのようです)
リトープスはこのようにたいへん長い日照時間が得られる場所だからこそ、あのような頂面から光を取り込み、内部に持つ僅かの葉緑素で維持できる体に進化したのだと思います!
これからすると1年中陽当たりの良い場所に置いたとしても、京都の年間日照時間は南アフリカの57%程度しかありません。もし京都で5月初めから8月いっぱい半日日陰に置いた場合の年間日照時間を計算すると、1451時間になります。つまり南アフリカの47%にしかならないのです。実際には回りにある建物の影響などで40%を切る場合も多いのではないでしょうか?
植物の体の90%は水ですが、残り10%の9割は光合成によって作られる炭水化物等でできています。ですから光合成量が極端に不足するということは、植物の体を維持する事すらできなくなるのです。光合成量は光の強さと温度に比例しますので、多少の日照時間の不足は、光量を上げることや温度を上げることで補えますが、さすがに4割程度の日照時間ではどんなに頑張っても光合成量の不足になるのではないでしょうか?

昨日今日と大変強い風が吹いているので、乾燥で花弁が傷んできたみたいです。このまま終わってしまうかも?
今日のこよみ
日の出 06:36
日の入 16:49
月の出 19:01
月の入 08:31
正午月齢 16.6
金盛丸と緋裳丸
およそ6ヶ月半ぶりの登場、エキノプシス属 金盛丸(Echinopsis calochlora)くんです。今年は着花しませんでしたので、久しぶりの登場となりました!

9月中頃に4号深鉢に植え替えました。小さな仔吹きがいくつかありましたが、外して処分しました。金盛丸は掻き子ですでに12株もあるので、これ以上はいりません。それとこの株には来年ぜひとも着花して欲しいので、仔吹き出せば全てはずして行く予定です!この苗は2010年11月にHCの100円抜き苗で購入したもので、当時はまだ株径(刺込み)は25mmしかありませんでした。現在は株径(刺込み)10cmほどになりました。仔吹きも旺盛でかつ親も生長が早いのでたいへん育てやすい品種です。金盛丸は耐寒性も高いので、マイナス5度ぐらいまでしか下がらない環境であれば軒下やビニール温室で十分越冬できます。

こちらは胴切りして強制仔吹きさせたエキノプシス属(旧ロビビア属) 緋裳丸(ひしょうまる Echinopsis aurea var.aurea 'rubriflora')の掻き子です。8月の終わりに3号鉢に植え替えました。大きめの鉢に植え替えたので、以外と生長していました。緋裳丸は強光線には弱く株元や稜の谷間が日焼けし易いので、夏場は65%程度の遮光が必要です。現在も水を切りすぎると日焼けし株元から茶膜が上がりやすいので要注意です!耐寒性は金盛丸同様高いので、冬越しは楽です!緋裳丸も切った株元側にはかなり仔吹きが出ていますので、来年鉢上げしたらちょっと場所を取りそうです!
今朝も5度台まで冷え込み、現在も気温が低くかなり寒いです!
今日のこよみ
日の出 06:36
日の入 16:49
月の出 19:01
月の入 08:31
正午月齢 16.6

9月中頃に4号深鉢に植え替えました。小さな仔吹きがいくつかありましたが、外して処分しました。金盛丸は掻き子ですでに12株もあるので、これ以上はいりません。それとこの株には来年ぜひとも着花して欲しいので、仔吹き出せば全てはずして行く予定です!この苗は2010年11月にHCの100円抜き苗で購入したもので、当時はまだ株径(刺込み)は25mmしかありませんでした。現在は株径(刺込み)10cmほどになりました。仔吹きも旺盛でかつ親も生長が早いのでたいへん育てやすい品種です。金盛丸は耐寒性も高いので、マイナス5度ぐらいまでしか下がらない環境であれば軒下やビニール温室で十分越冬できます。

こちらは胴切りして強制仔吹きさせたエキノプシス属(旧ロビビア属) 緋裳丸(ひしょうまる Echinopsis aurea var.aurea 'rubriflora')の掻き子です。8月の終わりに3号鉢に植え替えました。大きめの鉢に植え替えたので、以外と生長していました。緋裳丸は強光線には弱く株元や稜の谷間が日焼けし易いので、夏場は65%程度の遮光が必要です。現在も水を切りすぎると日焼けし株元から茶膜が上がりやすいので要注意です!耐寒性は金盛丸同様高いので、冬越しは楽です!緋裳丸も切った株元側にはかなり仔吹きが出ていますので、来年鉢上げしたらちょっと場所を取りそうです!
今朝も5度台まで冷え込み、現在も気温が低くかなり寒いです!
今日のこよみ
日の出 06:36
日の入 16:49
月の出 19:01
月の入 08:31
正午月齢 16.6